Codex CLI、セッションのアーカイブと TUI リンク保持に対応
過去セッションが TUI 一覧に溜まり誤って再開・分岐させてしまう利用者は、本バージョンで /archive による退避ができる。TUI のリンク保持やリモート認証の刷新、コマンド安全強化も加わった。
概要
過去セッションが TUI 一覧に溜まり誤って再開・分岐させてしまう利用者は、本バージョンで /archive による退避ができる。TUI のリンク保持やリモート認証の刷新も入った。
Codex の Rust 実装 rust-v0.136.0 が公開された。ターミナル UI(TUI)からのセッションアーカイブ、Markdown リンクの保持、リモート実行と ChatGPT 認証の刷新が中心となる。あわせて /diff 経由のコード実行を防ぐコマンド安全強化、Python SDK ベータの導入経路整備も含まれる。日々 Codex CLI / app-server を使う開発者が対象のアップデートとなる。
変更点
セッションを /archive で退避して保護
TUI の /archive、または CLI の codex archive / codex unarchive でセッションをアーカイブできるようになった。アーカイブ済みセッションは復元するまで resume(再開)と fork(分岐)の対象から外れる。整理した過去ログを誤って再開・分岐する事故を防げる。
TUI のリンクが常にクリック可能に
TUI の Markdown 表示が OSC 8(端末のハイパーリンク規格)のメタデータを保持し、Web リンクをクリック可能なまま描画する。さらに横幅が窮屈な表は、リンク先を失わずに key/value 形式のレコード表示へ切り替わる。狭い端末でも表内のリンクをたどれる。
リモート実行が API キー登録と短命トークンに対応
リモート実行のセットアップで、承認済み OpenAI ホスト向けに CODEX_API_KEY 登録が使えるようになった。あわせて remote-control の WebSocket 通信が、ChatGPT アクセストークンではなく有効期限の短いサーバートークンを利用する。リモート操作の認証情報の取り扱いが分離された。
ChatGPT 認証の期限切れ前更新と再ログイン導線
ChatGPT 認証は、5 分の失効ウィンドウより前にトークンを更新するようになった。使い回された refresh token に対しては、汎用的なクラウドエラーで止まらず再ログインが必要な経路を示す。認証切れによる中断の原因が分かりやすくなる。
/diff でのリポジトリ提供フック実行を遮断
コマンド安全性の強化として、/diff がリポジトリ同梱の Git ヘルパーやフック(特定操作時に自動実行される処理)を走らせないようにした。非 Windows ホストでの PowerShell パーサ実行も回避し、ブラウザ由来の exec-server WebSocket ハンドシェイク(接続確立の手続き)を拒否する。信頼できないリポジトリを開く際のリスクが下がる。
Python SDK ベータが標準の pip 経路で導入可能に
Python SDK ベータのドキュメントとパッケージ情報が、標準の pip install openai-codex 経路を案内するよう更新された。Codex / AsyncCodex の設定には公開名 CodexConfig を使う。SDK はランタイムとは独立に python-v* タグで公開できる。
pip install openai-codex
開発者への影響
セッション整理と認証回りの実用的な改善が多く、TUI / app-server を日常的に使う開発者はアップグレード推奨。注意点として、/diff でリポジトリ提供フックが動かなくなるため、それに依存した運用がある場合は挙動の変化を確認したい。
使い方の一例
不要なセッションを整理したいときは、TUI で /archive を実行するか、ターミナルで codex archive <session> を打つ。退避したセッションは復元するまで resume / fork の対象から外れ、誤って再開・分岐する事故を防げる。戻したいときは codex unarchive を使う。