Claude Code、全カスタマイズを無効化する safe-mode を追加
Claude Code のカスタマイズが原因の不具合切り分けに困っていた利用者は、v2.1.169 で全カスタマイズを無効化して起動する safe-mode を使える。企業の MCP ポリシー未適用やリモート再接続の固まりも修正された。
概要
CLAUDE.md やプラグインが原因の不具合切り分けに困っていた利用者は、v2.1.169 で全カスタマイズを無効化して起動できる。企業 MCP ポリシーの未適用も修正された。
CLAUDE.md・プラグイン・スキル・フック・MCP サーバーを併用していて、不具合がどこ由来か切り分けられなかった開発者に向け、Claude Code v2.1.169 はそれらを一括無効化する起動フラグ --safe-mode を追加した。セッション中に作業ディレクトリを移す /cd コマンドや、同梱スキルをモデルから隠す設定も加わり、企業向けの MCP ポリシー適用漏れなど多数の不具合も修正された。
変更点
新規に追加された主なトグルは次のとおり。
| 機能 | フラグ / 環境変数 | 効果 |
|---|---|---|
| セーフモード | --safe-mode / CLAUDE_CODE_SAFE_MODE | 全カスタマイズを無効化 |
| 同梱スキル非表示 | disableBundledSkills / CLAUDE_CODE_DISABLE_BUNDLED_SKILLS | 同梱スキル等を隠す |
| アイドルタイムアウト解除 | API_FORCE_IDLE_TIMEOUT=0 | 5 分タイムアウトを無効化 |
全カスタマイズを無効化する --safe-mode を追加
新フラグ --safe-mode(と環境変数 CLAUDE_CODE_SAFE_MODE)を追加した。CLAUDE.md・プラグイン・スキル・フック・MCP サーバーをすべて無効化して起動する。これにより、不具合の原因がカスタマイズ側か本体側かを切り分けやすくなる。
作業ディレクトリを移す /cd コマンドを追加
新コマンド /cd は、セッションを別の作業ディレクトリへ移す。移動時にプロンプトキャッシュ(直前の入力を再利用して高速化する仕組み)を壊さない。セッションを再起動せずにディレクトリを切り替えられ、キャッシュ破棄による遅延を避けられる。
同梱スキルをモデルから隠す設定を追加
disableBundledSkills 設定と環境変数 CLAUDE_CODE_DISABLE_BUNDLED_SKILLS を追加した。同梱スキル・ワークフロー・組み込みスラッシュコマンドをモデルから隠せる。独自に定義したスキルやコマンドだけを使いたい構成で役立つ。
企業の MCP ポリシーが再接続時に未適用となる不具合を修正
企業管理の Model Context Protocol(MCP)ポリシー(allowedMcpServers / deniedMcpServers)が効かない場面を修正した。対象は再接続時、IDE で入力した設定、インストール後初回セッションの --mcp-config サーバー、リモート設定の読み込み前である。リモート設定を持たない組織での起動の遅さも改善した。
claude agents の取りこぼしと新フィールドを修正・追加
claude agents --json が、ブロック中や起動直後のバックグラウンドセッション(裏で動く実行単位)を出力しない問題を修正した。完了済みセッションも含める --all と、新たな id / state フィールドを追加した。あわせて、リトライや復帰をまたいで --ide などのフラグを保持するよう改善した。
未信頼設定による OTEL 証明書パス指定を防止
未信頼のプロジェクト設定が、信頼確認なしに OpenTelemetry(OTEL)のクライアント証明書パスを指定できた問題を修正した。意図しない証明書の読み込みを防ぐセキュリティ上の修正にあたる。
開発者への影響
不具合の切り分け手段とエンタープライズ統制が強化された更新で、業務利用者にはアップグレード推奨度が高い。--safe-mode で原因切り分けが速くなり、MCP ポリシーや OTEL 証明書の挙動も信頼できる。Vertex / Foundry 利用者は 5 分のアイドルタイムアウトが既定で復活した点に注意したい。
使い方の一例
プラグインやフックが原因か疑わしいときは、claude --safe-mode で起動するとカスタマイズを全停止した素の状態で再現確認できる。常時オフにしたい CI などでは環境変数 CLAUDE_CODE_SAFE_MODE=1 を設定しておくと、毎回フラグを付けずに済む。