バックグラウンドセッションの不具合を多数修正、/model が既定保存に変更
バックグラウンドセッションやサブエージェントの MCP を多用する開発者は、本バージョンで操作不能やポリシー無視の不具合が解消する。/model の挙動変更と、カスタム API ゲートウェイへの認証情報誤送信の修正も入る。
概要
バックグラウンドセッションやサブエージェントの MCP を多用する開発者は、本バージョンで操作不能やポリシー無視の不具合が解消する。/model の挙動変更や認証情報の誤送信修正も入る。
複数のバックグラウンドセッションを並行で動かす利用者にとって、これまで応答中に /bg を実行すると応答が破棄されたり、tmux 内で /copy がクリップボードを更新しなかったりする不具合があった。Claude Code v2.1.153 はこれらを含む多数の修正を加えた。あわせてサブエージェントの MCP が組織のセキュリティポリシーを無視する問題を直し、/model のモデル選択を新規セッションの既定として保存する挙動変更も導入した。
変更点
バックグラウンドセッションの操作不能や表示崩れを修正
バックグラウンドセッション(裏で実行を続けるセッション)まわりで、操作系と表示系の多数の不具合を解消した。
- 応答中に
/bgを実行すると、これまで応答が破棄されていた。本バージョンは応答をバックグラウンドセッションへ引き継ぐ。 - タスク実行中に
/btwのキーボードショートカットが反応しなくなる問題を修正した。 $CLAUDE_JOB_DIRへの一時ファイル書き込みが「機密ファイル」の許可プロンプトを誘発していたのを止めた。- 作業ディレクトリが削除されたエージェントの復旧時に、省略されたスタックトレースではなく明確なエラーを表示するようにした。
- 表示面では iTerm2 / Terminal.app の
cmd+k再描画、Windows の IME(日本語入力などの入力支援)の表示位置、256 色端末での背景色のにじみを修正した。
サブエージェントの MCP がポリシーを無視する問題を修正
- サブエージェント(Agent ツール)の frontmatter で定義した MCP サーバーが、
--strict-mcp-configや企業の管理 MCP 設定、allow/deny ポリシーを無視していた。本バージョンはこれらを適用する。組織で定めたポリシーがサブエージェントにも効くようになる。 --strict-mcp-configは、--agentsや SDK のagentsで明示渡しした定義のインラインmcpServersを剥がさなくなった。ブロックされた MCP サーバーには警告を表示する。- v2.1.147 で混入した回帰を修正した。GET の SSE(Server-Sent Events、サーバー発のイベント配信)ストリームに非対応のステートフルな MCP サーバーが、
tools/listで再接続ループしていた問題を解消した。
カスタム API ゲートウェイへの認証情報誤送信を修正
- カスタム API ゲートウェイが、ゲートウェイ自身のトークンではなくユーザーの Anthropic OAuth 認証情報を受け取る回帰を修正した。これによりゲートウェイ経由構成での認証情報の意図しない送信を防ぐ。
/model がモデル選択をセッション既定として保存
/modelでのモデル選択が、新規セッションの既定として保存されるようになった(IDE と同じ挙動)。現在のセッションだけ切り替えたい場合は、ピッカーでsを押す。- 破壊的変更として、
modelPicker:setAsDefaultキーバインドを独自設定していた場合は keybindings.json でmodelPicker:thisSessionOnlyにリネームする必要がある。dアクションはsに置き換わった。
インストール失敗の誤表示とロールバックを改善
- Windows の PowerShell インストーラーが、実際は失敗していても「Installation complete!」と表示していたのを修正した。
- Windows の更新失敗時、元の実行ファイルをコピーで復元し、復旧方法を案内するようにした。
- npm 版で
claude updateが、設定したリリースチャンネルではなく最新版を入れていた問題を修正した。 - npm グローバル版が自動更新できない場合に一度だけ通知を表示し、
/doctorが修正方法を一覧する。claude doctorは直近の更新試行の結果も表示する。 claude agentsとclaude --bgが、バイナリ移行前に起動した古いデーモン(常駐プロセス)で動き続ける問題を、アップグレード後も含めて修正した。
Git LFS スキップなど新オプションを追加
github/gitプラグインマーケットプレイスのソースにskipLfsを追加した。clone と更新時に Git LFS(大容量ファイル管理拡張)のダウンロードを省略できる。- ステータスラインのコマンドに
COLUMNSとLINES環境変数を渡すようになった。スクリプトが端末幅に合わせて出力を整えられる。 claude agentsの dispatch 入力の自動補完が、プロジェクトのスキルだけでなくネイティブのスラッシュコマンドと同梱スキルも候補に出す。- MCP サーバーとコネクターの「要認証」起動通知を 1 つのメッセージに統合した。
- macOS では、バックグラウンドエージェントが「プライバシーとセキュリティ」に "Claude Code" として表示され、アップグレードをまたいで許可を保持する。
開発者への影響
バックグラウンドセッションやサブエージェントの MCP を業務で多用するなら、アップグレード推奨度は高い。特にサブエージェントの MCP がポリシーを無視していた点は、組織のセキュリティ設定に直結する。modelPicker のキーバインドを独自設定している場合のみ、keybindings.json の更新が要る。
使い方の一例
使い方の一例として、settings.json の statusLine に指定したスクリプト内で $COLUMNS と $LINES を参照すれば、端末幅に応じて出力幅を切り替えるステータス行を組める。狭い端末では項目を省略する、といった分岐が書ける。